PLC/DCSのリアルタイムデータを遠隔監視する時のAWSの構成

遠隔監視の方法に関してAWSサービスの構成を調べたので記録として。

AWSの構成に関しては下記リンクに詳しく記載がありました。pdf 6ページ目の現場側(Industrial environment)を参照します。

製造装置データ収集の選択肢(AWS)

Asset, PLC/DCS, HistrianをAWS IoT Greengrassを介してAWS IoT SiteWiseに送る方法、Camera映像をS3に送る方法などが紹介されています。PLC/DCSはProtocol Converterの中身が不明ですが、AssetからGreengrass間がOPC UAで通信出来ており、PLCはSCADAとの通信でOPCを使ったりするので、これで問題なく通信できるように思います。

データの可視化については下記リンクに記載がありますが、AWS IoT SiteWise Monitor、Grafana、Amazon QuickSight等があるようです。またSiteWiseはReal Time、GrafanaはNear Real Time、QuickSightはBatchでの可視化に向いているようです。

IoT データの取り込みと可視化のための7つのパターン(AWS)

一方で実際にこれを導入しようとすると、現場側にOPC UAサーバ用ソフト(例えばたけびしのデバイスエクスプローラ等)、Greengrassを導入したPCを導入してAWS側はSiteWise、可視化用にSiteWise Monitorの導入などそれなりに費用と手間が掛かりそうです。例えばたけびしのデバイスエクスプローラは最安で68,000円(AWS側はは未調査。。)

もう少し簡易に安価にできる方法がないかを考えてみました。

PLC側は多くの場合csvによるトレンドデータの書き出し機能を持っているため、csvデータをAWSのデータストレージサービスであるS3にアップロード→S3にアップロードされたデータを可視化ツールでNear Real Timeで可視化出来ないかを調べてみたところ、以下のような記事が見つかりました。

時系列データ可視化のための InfluxDB、Grafana、AWS IoTの連携(AWS)

記事はIoT Core→EC2上のInfluxDB→Grafanaという構成ですが、InfluxDBがcsvファイルのインポート対応可能なので、csvファイルを定期的にS3にアップロード→ファイルのアップロードをトリガーにRambdaでInfluxDBへのcsvデータの取り込み→Grafanaでの可視化、の流れでできるのではないかと思います(Grafanaは調べた範囲ではcsvの直接の取り込みは出来なさそう)。これであればS3、EC2、Rambdaいずれも無料枠内で使えて良さそうです。


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“PLC/DCSのリアルタイムデータを遠隔監視する時のAWSの構成”. への2件のフィードバック

  1. […] 前回の記事でおおよそのAWSの構成(EC2上でInfluxDB, Grafanaを構築、S3からのcsvデータを可視化)が決まったので早速AWSの登録をしました。登録後1年間はEC2, S3等のサービスが無料で利用できるため、とりあえずはその枠内での利用を開始します(対象サービスはこちらから確認出来ます)。 […]

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  2. […] 以前の記事(PLC/DCSのリアルタイムデータを遠隔監視する時のAWSの構成)の通り、InfluxDBとGrafanaをEC2上にインストールする必要があり、今回はInfluxDBをインストールしましたが結構苦戦しました。 […]

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